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トイレの下水の臭いで主な原因は「トイレの排水管に溜まった悪臭がトイレの排水管から下水の臭いが
上がる」ことです。
普段からトイレを掃除していても、急に下水が臭くなることがあります。その原因は、目に見えない箇所に起こっているので、対処方法が分からないと思います。
そこで今回は
・トイレから下水の臭い?原因は
・新築なのにトイレから下水の臭いが。原因と対処法
・トイレが下水臭い時の対処法
・業者にトイレの対策を依頼した場合の修理料金
・ トイレの下水の臭いでよくある質問
・ まとめ トイレが急に臭くなったときの対策
について紹介します。
トイレから下水の臭い?原因は
トイレが下水臭い主な原因は「トイレの封水切れ」です。封水とは、トイレの便器や排水路のたまっている
水のことです。この溜まっている水が栓の役割となり匂いを防いでいます。
ここでは、封水切れとその原因について紹介します。
1.排水路での毛細血管現象
毛細血管現象とは、細くなった排水管を伝って流れていく事を言います。
トイレットペーパーや糸くずなどの詰まりがトイレの排水路部分に詰まりを起こすと、その詰まりを伝い
水が排水管毛へと流れて行きます。トイレが流れにくい状態を放置しておくと、この様な現象が起こります。
2.排水管内の気圧の変化
配管内の気圧の変化による封水切れは、マンションなどでよく怒る現象で「誘導サイホン作用」と言われています。この現象は、水が一気に排水管内に入ることで空気が排水管に押し込まれて空気圧が変化します。この気圧の変化で排水管内の圧力が低下し、封水が排水管内に引っ張られ水が無くなります。
封水がなくなるのは、
通気管が設置されてなかったり、排水管サイズが小さかったりすると起こりやすい現象です。
3.長期保存による蒸発
旅行など長期間家を空けていると、トイレが下水の臭いがするという現象が起こります。この様な時
「長期放置による封水の蒸発」が考えられます。
時期にもよりますが、2か月以上放置しておくと悪臭や虫を予防するのに必要な水量が低い状態や
無くなることがあります。
4.通気管の不具合
トイレには空気圧を調整する為に排水管には、通気管が取り付けられていることがあります。
必ずしもついているとは限りませんが、2階以上にトイレがある建物などは通気管を設置して圧力調整することがあります。
5.お風呂の排水口からの悪臭
トイレと風呂の排水口が繋がっているユニットバスタイプがあります。
この場合、風呂の封水が切れるとトイレ側の悪臭が風呂側の排水口から上がってくることがあります。
何度も封水が切れる時には、排水管や勾配などの設計不備なども考えられます。
設計に問題ないか専門業者に相談してみましょう。
6.自己サイホン作用
自己サイホン作用とは、一度に大量の水を流すことで、トイレの便器内に溜まっていた水が流れて行くと、
水と一緒に排水管に流れて行く現象です。
この現象は主に、トイレの配管や排水管の劣化、設計ミスなどで起きることがあります。
新築なのにトイレから下水の臭いが。原因と対処法
新築でトイレが下水臭くなるのは、排水トラップが原因です。排水トラップとは、下水道の悪臭や害虫などを屋内に侵入させないために排水管の一部に水をためている構造のことです。
例えば、S字に曲がっている水道パイプや、排水溝にはまっているお椀の様なものが排水トラップの役割を
しています。
新しく家を建ててから入居まで時間が空いてしまうと、排水トラップに溜まった水が蒸発し臭いが
発生することがあります。
トイレが急に臭くなった時には次のことを確認してみましょう。
①排水管や通気管の不具合
排水管や通気管と壁の間に隙間があると、その隙間が臭いの原因となります。
これらは、目に見えない配管の場合が多いので気が付きにくいです。隙間を粘度などで埋めると改善されます。
②床排水トラップの不具合
トイレの床下には排水トラップがあります。この排水トラップに被せる椀がない時や、しっかり閉まって
いない時は下水の臭いが上がってきます。
③トイレ本体の不具合
トイレの便器に何かの衝撃で割れたりして不具合が生じると、そこから水が染み出し臭いの原因となります。
もし発見したら、不具合箇所が悪化する前に早めの対策が必要です。
トイレが下水臭い時の対処法
トイレが臭い時、対処法に困っている方も多いと思います。
ここでは先程紹介した原因の「トイレの下水のにおいの原因」や「新築でトイレが下水臭い原因」を元に
対処法を紹介をします。
①封水の蒸発
長期間家を空けた時に起こる現象です。封水が少ない状態や無くなったりします。
対処法は、洗浄用のレバーハンドルを回すなどして、便器内に水を流すだけです。封水の位置に水位が戻れば
臭いが無くなります。
②トイレの詰まりや毛細血管現象
対処法は次の3つがあります。
・ラバーカップで詰まり解消
水を流すだけで詰まりが解消できない時は、ラバーカップを使い詰まりを除去しましょう。
便器の形状によってカップの種類が異なるので注意しましょう。
・重曹やクエン酸を使って詰まり解消
重曹やクエン酸を使っても詰まりを解消できます。一番効果あるのはトイレットペーパーなどの紙類や
便や尿石に限られます。
・パイプユニッシュを使って詰まり解消
パイプユニッシュは、髪の毛や食べ物カスを溶かす強アルカリ性の薬品で、油汚れも溶かすことが出来ます。
パイプユニッシュを使うとヘドロになって詰まらせていた汚れが分解され詰まりが解消されて悪臭も
なくなり消臭効果もあります。
③トイレタンクの不具合
封水切れの原因が詰まってない時は、便器内に水が供給されていないなどの不具合が考えられます。
この他にも便器の割れやヒビなども考えられます。まずはタンク内に給水されているか確認してみましょう。
この様な時は修理や工事が必要になります。
④自己サイホン作用
詰まりでもなくタンクの問題でもない時は、自己サイホンの可能性があります。
滅多に起こりませんが、起きた場合は応急処置として便器内に水を補給するようにしましょう。
封水の水位が低い現象が何度も続いたときは排水管の不具合や設計ミスが考えられるので個人での対応は
困難です。専門業者に相談してみましょう。
⑤誘導サイホン作用
排水管内の気圧の変化で起こります。この現象で封水切れを起こす場合は、気圧の変化の対策が必要となります。例えば「通気管を設置」「排水管を太くする」などです。
⑥通気管など配管の不具合
アパートやマンションなどの2階以上の建物の場合、排水管には通気管が設置されています。
ここに不具合があると、隙間などから悪臭などがします。自分では対処できないので専門業者に通気管や
設置状況を確認して対策してもらいましょう。
賃貸のアパートやマンションなどは、自分で対策や対処する前に大家さんに最初に相談しましょう。
業者にトイレの対策を依頼した場合の修理料金
業者にトイレ修理を依頼する時に気になるのが修理料金だと思います。
ここでは修理料金について紹介します。
種類 |
作業内容 |
料金 (10%の税込) |
トイレの つまり |
トイレの詰まり(軽度) |
8,800円 |
専用器具使用 (高圧ポンプ・ローポンプ使用) |
22,000円 |
|
専用器具 (ハイスパット使用) |
22,000円 |
|
便器脱着作業 |
22,000円 |
|
薬品洗浄(薬品投入) |
8,800円 |
|
基本料金 |
出張・見張り・キャンセル料 |
無料 |
時間外 料金 |
夜間・早朝 (20:00~7:59) |
8,800円 |
※業者によって料金が異なるので参考程度にしておいて下さい。
トイレの下水の臭いでよくある質問
ここでは、よくある質問を「Yahoo!知恵袋」より紹介します。
①浄化槽から下水に切り替えるとトイレからの臭いはどうなる?
【回答】
浄化槽が無くなるので浄化水槽の臭いは無くなります。しかし、排水管もなくならないし下水道もあるので、
そこで臭いが出ている様なら臭いもなくなりません。
②お風呂洗剤とトイレ洗剤の違いは?
【回答】
基本的に洗剤は全て同じですが、トイレの汚れは特別です。排泄物の汚れは強力なので洗浄力も強いです。
便器が陶器なのは、これに耐えられる素材だからです。
③雨の日はトイレが臭うのはなぜ?
【回答】
雨だけ臭う場合は、便器内の内側の汚れや壁紙やタイルなどに染みついている臭いの元となる成分が湿気に誘発されて発散している状態です。この対策として、臭いの元になる汚れなどを洗剤などを使って完全に除去することです。洗剤を使う時は、洗剤に含まれる「塩素系」は吸い込むと体にようないので換気は確実に行いましょう。
まとめ トイレが急に臭くなったときの対策
今回は、トイレが急に臭くなった時の原因や対処法について紹介しました。
トイレの下水の臭いで主な原因は、封水から上がってくる悪臭です。
封水は下水からの臭いを止める役割があり、封水が無くなると
下水の臭いが上がってくるので
トイレ内に悪臭がしてきます。
この対処法については、先程紹介したような対処法を参考にしてみて下さい。
原因が自分で分からない時には専門業者に相談してみましょう。また賃貸の場合は先に大家さんに相談しましょう。